試合と、その向こう側。
記事 01
デビュー戦のライバル、欠場中に決まった新しい所属
優華に負けた日と、初めて自分でつかんだ勝利
アマチュアプロレスを経てアイスリボンの練習生となったあきばは、2014年3月30日、優華を相手にプロデビューした。飛びついて相手を回転させるフライングヘッドシザースや、両肩をマットにつけて押さえ込むウラカン・ラナを繰り出したものの、5分55秒、スクールガールで敗戦。試合後は、毎日のように道場へ通って練習してきたことと、優華を最初のライバルと考えていることを語った。[S01]
その優華とは、ほどなくタッグを組んでベルトに挑む。5月5日のWNC横浜大会、相手はREINA世界タッグ王者の真琴・小林香萌組。あきばが小林に押さえ込まれ、王座には届かなかった。[S02][S03]
翌6日、同じラジアントホールで行われたアイスリボンの大会では、弓李がパートナーだった。小林香萌・235組を相手に、あきばは235の隙をついてウラカン・ラナ。6分33秒で、初めて自ら相手をフォールして勝利を挙げた。公式レポートには、弓李と抱き合って喜ぶ姿が記されている。その勝利の決め手も、いまの紹介につながる回転技だった。[S04]
一度離れたアイスリボン、フリーで広がった対戦相手
2014年は、試合に出続けられた一年ではない。6月に欠場が発表され、8月31日に復帰。10月11日に弓李と組んだ試合が、アイスリボン所属としては最後の一戦となった。同団体は12月24日、活動継続が困難として、翌25日付で所属契約を抹消すると発表している。[S05][S06][S07][S18]
翌2015年にはフリーとして復帰し、所属団体の枠を越えて試合を重ねた。2016年11月19日のREINA王子大会では泰里に勝利し、決まり手にはアルカンシエルの名が残る。12月にはJWPで藤ヶ崎矢子と対戦。2017年1月のBeginningでは日里麻美と組み、角田菜穂からアルカンシェルで勝利した。王座戦だけでなく、こうした他団体での一戦も、あきばのキャリアを形づくっている。[S10][S11][S12][S18]
復帰を待つ間に、SECRET BASEの一員へ
SECRET BASEへの入団が発表されたのは2020年7月26日。当初、この日の新宿FACE大会で復帰する予定だったが、居住地から東京への移動自粛要請を受けて欠場となった。会場では、ベアー福田の携帯電話を通じて本人から入団の報告があり、ベアーが発表を行った。新しい所属が決まった日と、その所属で初めて試合をした日は、約一年離れている。[S13]
実際の復帰戦は2021年7月22日、新宿FACE。約2年半ぶりの試合でパートナーとなったのは、対戦する機会の多かったバンビだった。あきばは事前コメントで、バンビの力を借りて勝ちたいと話し、対戦相手の中森華子には、以前のシングル戦の敗北を取り返したいと意気込んだ。もう一人の相手、2020年デビューの大空ちえとの対戦も楽しみにしていた。[S14]
結果は15分4秒、中森のシャイニングウィザードであきばが敗れた。この一戦がSECRET BASE所属としての最初の試合になった。[S15]
記事 02
十周年を越えて、昔の仲間と同じコーナーへ
10周年の相手は、下田美馬と清水ひかり
2024年10月20日、新宿FACEでは「あきば栞デビュー10周年・秋」と銘打った試合が組まれた。パートナーはミス・モンゴル、対戦相手は下田美馬と清水ひかり。11分9秒、下田のタイガースープレックスホールドで敗れたが、デビューから十年の節目を、世代の異なる選手たちとのタッグマッチで迎えた。[S16]
同年12月1日にはバニー及川と組み、ミス・モンゴル・ガキにゃん仮面組と対戦。あきばがガキにゃん仮面をフィッシャーマンズスープレックスホールドで押さえ、12分14秒で勝利した。周年試合で隣に立ったミス・モンゴルが、今度は対角線にいる。誰と組み、誰と闘うか。その組み合わせを覚えるだけでも、一試合ずつのつながりが見えてくる。[S17]
初の自力勝利をともに喜んだ、弓李との再会
2025年8月24日には、アイスリボンの弓李デビュー12周年記念試合に出場した。弓李とあきば、柳川澄樺が組み、真琴・咲蘭・キク組と対戦。あきばにとって弓李は、2014年の初の自力勝利をともに喜び、アイスリボン所属最後の試合でも組んだ相手だ。さらにこの日は、あきばのデビュー戦の相手だった優華が、弓李組のセコンドとしてリングサイドにいた。[S04][S18]
試合ではキクにダイヤル固めや低空ドロップキック、ロープを使ったぶら下がり首4の字からの攻撃を仕掛けた。チームは弓李が真琴にギブアップを奪われて敗れたが、昔の仲間が再び同じ試合に集まった記録は、2014年から続く関係を伝えている。[S18]
写真を大きく見る ↗2025年8月24日、弓李デビュー12周年記念試合。キクにぶら下がり首4の字を仕掛けるあきば栞。写真掲載:アイスリボン公式ブログ。 写真の出典 ↗2026年、空中からの一撃で勝利へ
空中からの攻撃にも注目したい。2026年9月15日の新宿FACE大会では、ミス・モンゴル、蒼あいなと組み、AKARI、バニー及川、ガキにゃん仮面組と対戦。あきばがスワントーンボムからガキにゃん仮面を押さえ、11分7秒で勝利した。素早い回転からの押さえ込みも、コーナーからの一撃も、勝利へつながる攻めとして記録に残っている。[S19]
写真を大きく見る ↗2026年9月15日、新宿FACE大会。空中からの攻撃を捉えた一枚。 写真の出典 ↗